猿とタイプライター

世界でいちばん役に立つ「小説の書き方」解説

2014-11-26から1日間の記事一覧

11. 地図を見ていてもラピュタにはたどり着けない

前回の記事を読んで誤解しないでいただきたいのだが、僕はべつに物語を三幕構成で作りましょうと言っているわけではない。構成がまずあってそこに物語るべきものをはめこんでいくのではない。物語るべきものが先にあって、それをどのように効果的に語るかを…

10. 紅の豚に見る三幕構成

起承転結よりもはるかに論理的なストーリー構造作法に、ハリウッド映画などの脚本でよく用いられる"Three-act structure"(三幕構成)がある。これはとても参考になるので簡単にご紹介しよう。 三幕構成はその名の通り、一本のストーリーを三幕に分ける。 ・…

9. 起承転結の罪

起承転結、という言葉を聞いたことがない人は、こんなブログを読んでいる人の中にはまずいないだろう。日本で小説作法とかストーリー作法の話になると、かなりの高確率で持ち出される概念だ。 しかし、起承転結という考え方は物語にとっては役に立たないを通…

8. 地図はあなたをどこへも運んでくれない

あなたも小説を書こうとしている人間なら、プロットについての話題が気になって気になってしょうがないことだろう。プロットはほんとうに必要なのだろうか。必要だとして、どうやって組み立てるべきなのか。どんなプロットが良いプロットなのか。 結論から先…