猿とタイプライター

世界でいちばん役に立つ「小説の書き方」解説

2014-11-23から1日間の記事一覧

4. あなたが読みたいものはあなたが書くしかない

長い前振りも終わったので、いよいよ物語の作り方の説明を始めよう。 ところであなたは、どんな物語を書くのか決めているだろうか? その題材は絶対に面白いと確信できるだろうか? * * * なにを書くべきかについては、多くの先人たちが多くの言葉を残し…

3. なぜ人は小説に金を払うのか?

前回の記事の最後で、ある段階までは目的論を固めることも重要だと書いた。 僕は小説を書いて売ることを仕事にしている。生活費を得たり、自己顕示欲を満たしたり、達成感を得たりといった複数の大きな目的に対して、小説を書くという方法が最適だと判断した…

2. 目的論と方法論の相対性

前回の記事では、小説を書くという作業は選択の連続であることを説明した。選択の連続は、悩みの連続でもある。 ここで、「目的論と方法論の相対性」という考え方が必要になる。 なにやらいきなり難しそうな話になったからといって読むのをやめないでいただ…

1. 無限の数の猿はシェイクスピアになれるか?

小説の書き方を解説するにあたって、最初にどうしても避けて通れない問題がある。それは、「小説を書くというのはつまるところどういう行為なのか?」だ。 * * * 僕は「1冊書くのにどれくらい時間かかるんですか?」と訊かれるたびに答えに困る。小説家と…